授業で必要な教科書や資料集などを、机の中や学校のロッカーに置いておくことを「置き勉」と言います。学校によっては、予習・復習の時に困るから、日々の勉強習慣をつけるための目的で、校則で置き勉を禁止したり、罰を与えることもあるそうです。ただ、最近はランドセルやリュックに教科書などを背負って通学しなければいけないことで子どもの発育に支障が出るのではないかという意見、置き勉をしなくてもいいように教科書も電子化してスマホやタブレット端末で閲覧できるようにすべきだと言う声も上がっているそうです。
クラスメイトの中に、いつも机やロッカーに教科書やプリントを整理せずに入れっぱなしにする癖があり、結果として勉強でできずにテストの点数が良くない可能性があります。先生から注意されても、その時には綺麗にしようとしますが、数日後には前よりも汚くなっていることもありそうです。また、置き勉をしている人が1人でも出てしまうと、それを真似して他の人も「あの人が置き勉しているから」と言う具合に置き勉をする人が増えていき、クラスの雰囲気が悪化してしまうことです。鍵のかかるロッカーに自分の教科書や勉強道具を分けるならセキュリティー面で安心ですが、学校によっては教室に鍵のないロッカーが置いてある学校もあります。そこで置き勉をするとなると、自分のいない間に教科書などが盗まれてしまう、隠されてしまう、落書きやいたずら書きをされてしまうといういじめのリスクがあります。特に勉強道具をいじめの材料としてされてしまう子は、普段から先生の話をしっかり聞く素直な子、勉強は得意であるもののそれを妬まれてガリ勉としていじめられることです。暴力行為よりも、教科書を隠す行為は陰湿であり、被害者から声を上がらない限り周りは気づかないので、不登校になることもあります。
置き勉を禁止としている学校もありますが、毎日子どもが重い荷物を持ちながら登下校していることを考えると、少しぐらい机の中かロッカーに入れてもいいと思います。また、有効に活用すれば体の負担を軽くするだけではなく、効率的な勉強をするための習慣が身に付けることもできると考えます。置き勉が禁止されていない学校では、習字や裁縫道具、資料集、地図帳のように普段の授業と家庭学習で使わないものは置き勉してもいいです。注意点として、置き勉をするときは教科書が折り曲げられたり、無造作に突っ込んでしまったことにより、プリントが破れてしまうと言うような悲劇が起こることもあります。なるべく机やロッカーの中を整理整頓しておき、快適に使える環境を整えておくことが大切になりそうです。次回は高校生で不登校になったので、休学を検討してもいいのかについて紹介します。