「靴紐がうまく結べない」「つまずくものがないのに、転んでしまう」など、人並み外れて不器用な子ども、極端に運動の苦手な子どもがクラスに数人いるかもしれません。発達性協調運動障害とは、日常生活における協調運動が、本人の年齢や知能に応じて期待されるものより不正確であったり、困難であるという障害です。人間の運動は、粗大運動と微細運動があり、粗大運動は、感覚器官からの情報をもとに行う、姿勢と移動に関する運動で、寝返りや歩くは先天的、自転車に乗るなど環境的な影響や学習によって身に付けると言われています。微細運動は、感覚器官や粗大運動で得られた情報をもとに、小さい筋肉の調整が必要な運動です。
乳幼児は、母乳やミルクの飲みが悪い、離乳食を食べるとむせる、寝返りとはいはいがうまくできないです。幼児期は、歩行、お座り、靴紐を結ぶ、ボタンをはめる、ファスナーを上げる、トイレで上手にお尻をふくなどが困難な場合や、習得が遅れることです。小学生は、模型を組み立てたりするやボール遊びが苦手、文字をますの中に入れて書けない、靴紐を結ばない、お箸をうまく使えないなどです。クラスメイトから「靴紐結ばないとか赤ちゃんかよ」「縄跳びが飛べないのかよ」などと馬鹿にされて、嫌な気持ちになります。これが続くいてしまい、学校に行くのも苦痛と感じて、不登校につながってしまうこともありそうです。はっきりとした原因はないですが、妊娠中にアルコールを摂取をして、早産、低体重で生まれた、発達と学習障害などを含む自閉スペクトラム症との併発が多いため、なんらかの共通する遺伝的要因があるのではないかと言われています。
学校の体育は集団でやるため、個人をサポートするのが難しいです。先生は、できない子がいても、練習の質を変えるのでなく、量を増やすことで乗り越えようとすると思います。それでは、発達に課題のある子どもの能力は向上しないです。できない行為をできるだけ分析して、何ができて、何ができないのかを明らかにしながら、指導することが大切だと思います。例えば、キャッチボールをするには、自分がボールを投げるだけでなく、相手の様子を見ながら、相手が取りやすいように投げるタイミングや力加減を調整しなくてはなりません。それをすることで、表情や動作から相手を理解する非言語コミニュケーションの発達にもつながると思います。次回は未成年で飲酒をすると、学校生活に影響するどころか問題行動や依存症になるについて紹介します。