今回は不登校の原因にならないために不安障害の治療について書いていきます。
不安障害における薬物療法では、不眠の症状が出ている人をサポートするためにベルソムラという治療薬を使うことです。これは、覚醒に関わっているオレキシンという物質の働きを抑えることで、眠気を誘発する薬です。他の睡眠薬と違って自然な眠気を催すことができ依存症が少ないです。また、SSRIは抗うつ薬の一種で、不安障害治療で多く使われている薬です。安心や鎮静の情報を神経に伝える脳内物質「セロトニン」の濃度を高めることで、不安と恐怖を抑えます。他に抗不安薬は脳神経に作用して、不安や恐怖、緊張を抑える薬ですが、効果は一時的です。長期使用すると依存性になる可能性があるため一時的に不安を除去する必要がある時のみ使用してほしいです。B遮型薬は、震えや動悸などの身体を抑えますが、効果は抗不安薬同様一時的です。
精神療法では、医師や臨床心理士と話し合いながら、不安や恐怖、回避行動の原因となっている考え方の傾向を変えていくことです。認知行動療法は、不安や恐怖につながっている自分の認知(物の考え方や受け取り方)を、事実に沿った客観的なものに変えていきます。また、これまで回避してきた状況を学び、新たな行動パターンを定着させます。他に回復率が高く再発率が低い効果が得られ副作用がないことがいい点です。次回は対策について紹介します。
参考文献 不安障害とは?症状や治療法の種類、仕事と両立するためのアドバイス
https://snabi.jp/article/26#c1d4b
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