文部科学省が2021年度の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸問題に関する調査」を発表していました。小中学校、高校、特別支援学校の「いじめ」の認知件数は61万5331件で、前年度を上回ったそうです。「児童生徒1000人あたりの認知件数」は全国平均47.7、差は9.9倍と地域によって格差があることがわかりました。最多は東京、最少は福井県ですが1000人あたりの認知件数になると私が住んでいる新潟市が1位となりました。工夫としては、「いじめアンケート」を年に3回実施、小学校は低学年、中学年、高学年に内容を分ける、周囲に気づかれないように配慮しているそうです。山形県が最多の認知率となっており年2回以上、児童生徒だけでなく保護者へアンケートを行なっていじめを早期発見することに努めています。2位は新潟県で県立学校では年に2回「いじめ対策総点検」の実施、公立小中学校では年に1回、生徒指導の自己点検を行なっているそうです。残念ながら47位の愛媛県となってしまいいじめを認知するように学校に指導していますが、アンケートの内容や回数は学校の裁量に任せているそうです。
私が住んでいる新潟県は学校で必ず年に数回アンケートを実施していじめを認知していることはいいことだと思います。しかし、いじめを認知して対策ができてもいじめがなくなっているわけではなくそれが原因で不登校、最悪の場合自殺をしてしまう子どもがいます。いじめを認知することは大切でアンケートで書いてもらえれば誰からいじめられているのか、何をされたかなどを詳しく知ることができ対策をすることに繋がります。認知ではなくいじめを解消できれば不登校になる可能性は低くなります。解消している1位は北海道、政令指定都市では北九州です。北九州は気になる児童生徒だけではなく、全員と面談する、北海道は「中1ギャップ問題未然防止プログラム」で居場所づくり、絆と環境づくりをしているそうです。
詳しい内容は週刊文春の記事で自分が住んでいる県や市は何位かなどをみてもらいたいです。いじめで不登校になる子どもはいて、アンケートの実施など色々な対策はしていますが減らすことはできてもなくなることは難しいのが現状だと思われます。いじめられている子は早めに先生や親に話す、いじめを見た子は知らんぷりや大丈夫だろうと思わずに担任などに話すことでいじめの認知件数が増えて不登校になる子も減っていくと思われます。相談してくる子なら何かあっても早めに知ることはできます。ただ、いじめられているのに恥ずかしいからアンケートに書かないのはさらに状況が悪化するだけなので恥ずかしいとは考えずに正直に書けば周りの大人たちが助けてくれます。
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