中学や高校でちょうど間に当たる2年生において、勉強や部活を含む学校生活全般へのモチベーションが下がってしまうことがあります。このことは中弛みと呼ばれており、学力の低下、遅刻、欠席の増加、最悪の場合不登校になってしまうこともあります。原因は、1年のように入学した当初のような手探り感や緊張感を感じないことです。3年のように受験や進路選択に対する緊張感もない、後輩ができたから、ある程度学内での地位ができて気を抜いてしまうこともあります。学校生活に対して慣れてしまい、授業中に寝てノートを貸してもらう、部活もバレないようなサボり方をするで、自分を甘やかして調子に乗ってしまいやすい時期です。
中弛みは個人の問題ではなく、クラスや学年全体に及ぶこともあります。勉強に集中できないことを指摘したら、他の生徒から、ノリが悪い、ガリ勉、先生に媚びている、優等生気取りとレッテルを貼られていじめのターゲットになったり、孤立することです。内心は中弛みに対して「このままではいけない」という危機感を抱いていても、周囲の馴れ合いのノリを乱すわけにはいかず、一緒に中弛みを満喫してしまうことです。楽を求めるあまりに、自分だけでなく友達も昼夜逆転のような生活に引きずり込むと、関係が悪くなることもありそうです。具体例は、「受験まで1年以上あるし、深夜までゲームしようや」と言って、友達が「朝起きられないからそろそろやめよう」と返してきても続けさせることです。朝起きれなく遅刻して、「お前のせいで起きれなかった」と怒られて、友達が話さなくなり孤立して、不登校につながることです。
中弛みをしないようには、全国模試を活用することです。学校以外の組織が運営している模試、全国レベルの模試を受けることがいいと思います。学校内でトップだとしても、全国から見ればまだまだ上がいると確認することができ、勉強を頑張るようになると思います。この時期から模試の問題の復習をするようにしておけば、3年生になった時に模試や受験に対する自信が身につくことも期待できます。また、学校外で活躍している地域の人、企業経営者、卒業生などを招いた、具体的な将来の夢や目標、自分の進むべき進路はどういうものなのかを学べる機会を作るのも効果的でしょう。学校内の人間では、どうしても社会に出てどのように働いていくのか、進学先でどのような生活を送っているかを実感しにくいです。進学を考えている生徒は、実際に志望校に決めている決めていないに関わらず、オープンキャンパスに足を運んで、学校の雰囲気を調べてみるのも対策になると思われます。中弛みするのは生徒だけと思いそうですが、先生や親もたるんでいることもあるので、何か目標を決めてあげたり、この1年の成績が大事と伝えることです。次回は高2病の症状や特徴とは 不登校につながることもあるについて紹介します。