大人でも頭痛が起きたら辛く症状が酷いと仕事を休むこともありますが、子どもはその辛さをうまく表現できないかもしれません。まだ話すことができない乳幼児でも起こりえる頭痛で、大人との違いを知っておかないと、学校に行くことが難しくなり不登校になる可能性もあります。私は高校1年生の時にストレスと寝不足により病院に行ったら片頭痛と診断されて、薬を飲んでも最初の方は月に何回か起きて学校を休むことはありましたが、今は症状が落ち着いています。
子どもの頭痛で多いのが、片頭痛で年齢によって傾向が違い、3~7歳は男児、7~14は男女同数、15歳以上は女子が起こりやすくなっているそうです。吐き気や嘔吐、食欲不振を伴ったりして、月に3~4日いないで、発症してから3日以内に治りますが、多くの子は睡眠により軽快して、翌朝に持ち込まないため、学校を欠席は少ないです。原因は、塾通いで就寝時間が遅くなる、強い光や気圧の変化、チーズや揚げ物などの食べ物のほかに母親の遺伝を受け継ぎやすいです。緊張型頭痛は、スマホの使い過ぎで姿勢が悪くなり、肩や背中のこりから起こったり、習い事や学校のストレスで起こるケースです。日常的な行動ができなくなるほどの症状はなく、1ヶ月に1回未満の人がいれば、半月以上起こる人もいます。
子どもが片頭痛になったら薬で治療していく方法もありますが、家庭でできることから始めることが必要になると思います。早寝、早起き、朝ご飯、適度な運動、正しい姿勢を心がけることで、寝不足が原因になっていることも多いので、十分な睡眠を取ることをしてほしいです。緊張型頭痛の場合、頭痛が続くため、鎮痛剤を使用するタイミングが分からず、薬が効いたのかはっきりしないので、日常生活の環境をと整えることです。学校を休むことが多かったりする子は、トリプタン製剤を飲むことで、脳の血管に作用して広がり過ぎた脳の血管を元の太さに戻し、神経ペプチドの放出を抑え込む役割を果たしてくれます。これに鎮痛剤を合わせて飲むと、より効果的になることもあるので、医師の指導を受けることです。頭痛が起きると授業に集中できず、朝起きるのも大変で休みがちになり引きこもりにつながるので、何か変だと思ったら声を掛けて、症状について聞いてあげてください。次回は不登校への支援にはどのような取り組みがあるのかについて紹介します。